AdobeはiTunes AppStoreを崩壊させるか
Adobe MAX Japan 2009 にてCTO ケビン・リンチ氏が、Flash for iPhoneについてコメントしたようです。
様々なデバイス上での展開を狙うFlash/Airにおいて、iPhoneの対応は必須条件であり開発中であるとのこと。
技術的なところに政治駆け引きが含まれるのかどうかは分かりませんが、Appleもいずれは乗せる決断を下さねばならない時がくるのではないでしょうか。
1)Appleの考える『フルブラウザ』とは、FlashLite(限定されたコンテンツ)しか見れないブラウザではない。
2)マシンスペック的に、Flashのフルバージョンを動作させるには厳しい。
3)Adobeが当然考えているであろう(iTunes AppStoreのような)SWFディストリビューション環境を持ち込まれてはAppStoreに悪影響を及ぼす。
など他にもいろいろな要因があって乗せないという決断に至ったと思います。
しかしながら、docomoが端末上でAirのデモンストレーションを行ったように他のスマートフォンは遅かれ早かれFlashPlayerを乗せてくるはずです。
Adobeも自分が抱えていた技術をオープンにし「標準」であろうと努力しています。
その波に押される形とはいえ、iPhoneのブラウザが『フル』を名乗るのであればFlashPlayerを乗せざるを得ない時がくるように思います。
1、2は時間が解決する問題です。
iPhoneの兄弟分であるiPodTouchの第2世代は1.5倍のスペックを持つと言われています。
iPhone3Gの第2世代は、同等それ以上のスペックを持ったものになることは間違いありません。
手の中でフルFlashを動かせるようになるのはそう遠い話ではないでしょう。
ただ3に関しては、Flashはもはやそれ自体が強力なプラットフォームですから、いったん乗せてしまえば、その進化を止めるができないというのが問題です。
HTML5のアプリケーションキャシュと連動させれば、SWFコンテンツをiPhoneAppと同様に使うことが可能になってきます。
現在でもWebAppと呼ばれるHTML5+CSS3で作られた、アプリと見紛うばかりのコンテンツが無償で提供されています。
経済的なエコサイクルの面で開発者がiPhoneAppに注力したため、iPhoneAppのほうが有利に働いていますが、そこにAdobeがエコサイクルを持ち込むとiPhoneAppの優位性は揺らいできます。
AppStoreはiTunesと連携したソリューションの絶対的素晴らしさはありますが、Object CとActionScriptでは開発者の分母が違います。
さらにFlashはプラットフォームに関係なく動いてしまう。デスクトップPCで使っていたものをそのままiPhoneで使えるようになる。
その世界にAdobeがエコサイクルを持ち込むことに成功すれば、開発者はそちらに流れてしまいかねません。
AdobeのSWFディストリビューション環境は、AppStoreの崩壊にもつながる強力なシステムなのです。
はたしてFlashはiPhoneに乗るのでしょうか。
AdobeはAppStoreを崩壊させるか。崩壊させることができるか。
Appleは守りきることができるのか。
両者の動向は目が離せません。
※こちら
http://www.itmedia.co.jp/anchordesk/articles/0902/03/news063.html
でも、同様の事が書かれていますね。
